サンスベリアの適切な水やりは、年間を通じてその時期に応じて水の量と与えるタイミングを調整することが重要です。
サンスべリアは、その葉に水分と栄養をたくさん蓄えることができますが、過剰な水やりは根系の呼吸を阻害し、最終的に根腐れを引き起こす可能性があります。
本文では、季節ごとに異なるサンスベリアの水やりのコツを紹介し、サンスベリアが健やかに育つためのアドバイスを提供します。
季節ごとのサンスベリアの水やりはタイミングと量を調整
サンスベリアはアフリカの乾燥地帯が原産で、高温多湿を好む性質がありますが、寒さや湿気には弱いです。
暑い時期はしっかりと水を与えても耐えられますが、寒い時期は水やりを控えめにすることが大切です。
季節に応じた水やりのポイントを押さえ、サンスベリアを健康に保ちましょう。
サンスベリアへの水やり【春から秋・20度以上の時期】
春から秋にかけては、サンスベリアが活発に成長する期間です。
日光がたっぷりと当たる、風通しの良い環境に設置することで、根は積極的に水分を吸収し、新しい芽も順調に生えてきます。
このため、気温が20度を超えるような温かい時期には、土が乾いたらしっかりと水を与えることが重要です。
土が乾いたら水をしっかりと
水やりのタイミングは、土の乾燥具合によります。
土が乾いているかどうかは、鉢を持ち上げて重さを感じるか、土に指を差し込んでみて湿り気がないかで判断できます。
また、水やりのタイミングを知らせてくれる水分チェッカーなどのツールを利用することで、サンスベリアの水やりがより簡単に、かつ適切に行えます。
水やりの際には、土全体に水が行き渡るようにし、根腐れを防ぎましょう。
気温が20度以上なら液肥を与えて栄養を
サンスベリアは肥料を与えるとさらに生育が良くなります。
特に20度以上の時期には、定期的に液体肥料を与えることで、葉の質を良く保つことができます。
市販されている液体肥料、例えば、ハイポネックスを水で希釈して使用するのがおすすめです。
簡単に手に入り、使いやすく効果も実感しやすいです。
しかし、過剰な肥料は植物にとって逆効果になることもあるため、気温が高い時期に限り使用し、冬場は控えめにしましょう。
また、株が健康で、根が鉢にぎっしり詰まっていない状態であることが、肥料を施す際の重要な条件です。
寒い季節のサンスベリアへの水やり【秋末から冬】
気温が20度以下に落ち込むと、サンスベリアは生長速度を落とし、15度以下でほぼ活動を停止し、休眠状態に入ります。
この時、根の水分吸収能力も低下し、過剰な水やりが根腐れを引き起こすリスクとなります。
また、この時期は肥料の必要もほとんどありません。
気温が15度以下なら水やりはほぼ不要
気温が15度以下になると、サンスベリアの水やりはほぼ不要となります。
水を与える場合は、土が完全に乾いた状態を確認し、さらに数日経過してから表面がわずかに湿る程度に水を与えます。
シワが少し目立っても心配はいりません。
この期間の水やりは月に1〜2回程度が目安です。
土が乾燥したら慎重に水を与える
室温に近い温水を使って、なるべく日中の暖かい時間帯に水を与え、余分な水は受け皿から捨てましょう。
水やり後は鉢底から水が切れるようにし、通気性の良い場所で保管して根腐れを防ぎます。
鉢の下にキッチンペーパーを敷いておき、余計な水分を吸収させることも有効です。
ペーパーが湿ったら新しいものに交換してください。
また、冬は室内の空気が停滞しがちです。
サーキュレーターや換気を利用して空気を循環させ、根腐れやカビ、害虫の発生を防ぐことが大切です。
【20度以上の時】
土が乾いたら充分に水をやり、2週間に1回の液体肥料の追加が効果的。
【20度以下の時】
土が完全に乾いた後、さらに数日待ってから適量の水を与える。
基本的には月に1回の水やりが目安。しわが寄っても心配なし。
15度以下ではほぼ水やりをしないで乾燥状態を維持。
サンスベリアの水やりはどうする?のまとめ
サンスベリアを元気に育てるための水やりについて、季節ごとに詳しく説明しました。
サンスベリアは季節の変化に敏感で、特に気温の変動によって水やりのニーズが大きく変わります。15度を下回るとサンスベリアは冬眠状態に近づき、水の必要量が格段に減少します。
天気の動向に注意を払い、気温が20度以下になったら水やりの頻度を減らし、15度以下になったらほとんど水をやらないようにしましょう。
土が完全に乾いてから数日待って水をやることが重要です。
葉が少ししわになっても心配ありません。
冬場は特に、根腐れを避けるためにも水やりを控えることが大切です。
春になり、気温が上昇すれば、サンスベリアは再び活発に成長を始めます。
サンスベリアが元気に育つよう、水やりの方法を参考にしてくださいね。