洗濯時に衣類に毛玉ができるのは一般的な問題ですが、原因を知り、適切な対策をすることで予防や対処が可能です。
この記事では、毛玉が発生する原因やできにくい洗濯方法、さらに、できてしまった毛玉を取り除く方法をご紹介します。
衣類をきれいに保つ秘訣を知りたい方は、最後までご覧くださいね。
毛玉が発生する原因
衣類に毛玉が発生する原因からご紹介します。
毛玉の主な原因には、洗濯時の摩擦や衣類の素材の特性、着用の仕方などにあります。
摩擦
衣類が他の衣類や洗濯機の内壁、身に着けているときの体や他の物と擦れることにより、繊維が絡み合って毛玉ができます。
特に、腕の下、側面、背中など身体との接触が多い箇所や、洗濯時の摩擦が強い場合に毛玉が発生しやすくなります。
確かに、セーターやカーディガンの腕の下や側面に毛玉ができやすいです。
繊維の性質
毛玉は、特に天然繊維(ウール、カシミアなど)や長繊維を使用した衣類でよく見られます。
これらの繊維は柔らかく、絡みやすい性質を持っているため、毛玉が形成されやすいです。
一方で、合成繊維は比較的毛玉が発生しにくい傾向にありますが、混紡されている場合は発生することがあります。
洗濯と乾燥の方法
強い水流や長時間の洗濯、乾燥機の使用など、衣類への過度な摩擦や圧力がかかる洗濯・乾燥方法も毛玉の発生を促します。
特に乾燥機は高温で衣類を乾かすため、繊維が縮んだり絡み合ったりして毛玉を形成しやすくなります。
毛玉の予防する洗濯の仕方
毛玉を防ぐための洗濯方法には、以下のポイントがあります。
洗濯ネットを利用する
デリケートな衣類や毛玉ができやすい衣類は、洗濯ネットに入れて洗います。
洗濯機内での摩擦を減らすことで、毛玉の形成を防ぐことができます。
適切な洗濯量を守る
洗濯機の容量に合わせて洗濯物を入れることが重要です。
過剰に衣類を詰め込むと、摩擦が増えて毛玉ができやすくなります。
洗濯機の推奨する容量の約70%程度を目安にします。
また、色や素材に応じて洗濯ネットを分けると、色移りや素材の損傷を防ぐことができますよ。
やさしい洗濯モードを選ぶ
デリケートな衣類や毛玉ができやすい素材は、おしゃれ着モードなどのデリケートなモードで洗濯します。
強い水流は衣類への摩擦を高めるため、やさしい洗濯モードが望ましいです。
脱水の時間は短めに設定し、特にデリケートな衣類は、脱水後も形を整えてから干します。
熱いお湯は衣類の繊維にストレスをかけ、毛玉の原因になります。
可能な限り冷水で洗濯するのがおすすめです。
自然乾燥を心がける
乾燥機の使用は避け、自然乾燥を心がけましょう。
乾燥機は衣類への摩擦や熱により、毛玉の原因になる可能性があります。
可能ならば、風通しの良い場所で陰干しすることが理想的です。
以前は、うちでも乾燥機を頻繁に使っていましたが、毛玉がひどくなるので最近は自然乾燥に切り替えています。
できてしまった毛玉の対処法
毛玉ができてしまった場合の適切な対処法をご説明します。
毛玉取り器の使用
電動の毛玉取り器や毛玉取りブラシを使用するのが最も一般的で効果的な方法です。
衣類の素材や毛玉の大きさに合わせて、適切なタイプの毛玉取り器を選んでくださいね。
手作業による除去
小さな毛玉であれば、手作業で丁寧に取り除くこともできます。
小さなはさみやカミソリを使い、衣類を傷めないように慎重に毛玉を切り取ります。
時間はかかりますが、衣類を傷めずに済むので、大切な服には手間を惜しまずケアしてください。
毛玉コームの使用
特にウール製の衣類に適した、毛玉コームも市販されています。
このコームを使って、毛玉を慎重に梳き取ります。
毛玉コームは、繊維を傷めることなく毛玉を効果的に取り除くことができるため、特に高価な衣類に適しています。
セーターや靴下など特定の衣類の毛玉対策
セーターや靴下など、特定の衣類に特化した毛玉対策には以下の方法が効果的です。
セーターの毛玉対策
セーターを裏返して洗濯ネットに入れることで、外側への摩擦を減らし、毛玉の形成を防ぎます。
洗濯機を使用する場合は、デリケート衣類やウール専用の洗濯プログラムを選択し、冷水を使用してください。
手洗いが可能なら、優しく押し洗いがおすすめです。
洗濯後は脱水を控えめにし、平干しで自然乾燥させます。
直射日光を避け、形を整えてから干してください。
靴下やタイツの毛玉対策
靴下やタイツもセーターと同じく、裏返して洗濯ネットを使用し、他の衣類とは分けて洗濯することが大切です。
これにより、摩擦による毛玉の発生を抑えます。
乾燥機の使用は避け、自然乾燥させるのがベストです。
毛玉を防ぐための保管方法
日常的な衣類の取り扱いが、毛玉予防の鍵となります。
衣類の毛玉を防ぐための保管方法は、以下のポイントに注意することが重要です。
ハンガーにかける
セーターやニット類は、畳んで保管すると圧力によって毛玉ができやすくなります。
できるだけハンガーにかけて保管しましょう。
ただし、重たい衣類は伸びる可能性があるので、畳んで保管する場合は、衣類同士が直接触れ合わないように、それぞれをティッシュペーパーや衣類用の間紙で包むことが効果的です。
摩擦を減らすことで毛玉の発生を抑えることができます。
衣類を分けて保管する
素材によっては特に毛玉ができやすいものがあります。
そのため、毛玉ができやすい衣類とそうでない衣類は分けて保管しましょう。
また、色や素材によって保管方法を変えることも重要です。
さらに、衣類が湿気を帯びると、毛玉ができやすくなります。
通気性の良いクローゼットや衣装ケースを使用し、湿気を避けてくださいね。
洗濯時の毛玉の原因は?洗濯方法や取り除く対策法のまとめ
毛玉が発生する原因やできにくい洗濯方法、さらに、できてしまった毛玉を取り除く方法をご紹介しました。
正しい洗濯方法と日常の衣類ケアにより、毛玉の発生を防ぐことが可能です。
とにかく、やさしく扱い、摩擦を避けるというのが毛玉対策には大切です。
丁寧な衣類の取り扱いで、毛玉を予防し、愛着のある服を長く楽しみましょう。