光沢のある厚みの葉が特徴的な「サンスベリア」は、見た目の美しさだけでなく、空気をきれいにする能力でも注目される室内植物です。
しかし、サンスベリアを育てていると、葉にしわが現れることがあります。
葉がしわしわになり、枯れの兆候が見える…
そんな心配に応えて、サンスベリアの葉がしわになる理由と、それを元通りにする方法を詳しくご紹介します。
なぜサンスベリアの葉はしわしわになるのか
サンスベリアの葉がしわしわになる背景を理解するために、主な原因を一緒に見ていきましょう。
サンスベリアのしわの主要因「水分不足」
サンスベリアの葉が縦にしわが入り、内側にカーブしている様子は、水分が極端に不足している状態かもしれません。
サンスベリアのしわになる主な要因として「水分不足」が挙げられます。
状況によっては、単純な水やりの忘れや、根の損傷が水分供給を妨げていることを見極めることが肝心です。
水分不足か根の問題かはどう判断する？
サンスベリアの葉がしわになっている理由を「ただの水やり不足」か「根の問題」かを判断するには土の湿度をチェックする必要があります。
土が乾燥している場合は、水分不足が考えられます。
水を与えて葉の状態を見てみましょう。
温暖な時期なら葉は比較的早く元の状態に戻ります。
土が湿っている場合は、根腐れの可能性があります。
水やりを一時停止し、土が完全に乾くまで待ちましょう。
冬場は特に水やりを控えて、植物を寒さから守ることが重要です。
根がすでに損傷している場合は、復活が難しいかもしれません。
天気予報を見て、最低気温が15度以下になるときは、水やりの間隔を空けることが重要です。
土が乾いたらさらに数日待ってみてください。
サンスベリアしわのもう一つの原因「低温」
サンスベリアが途中で葉が曲がりしわになっている場合、低温による影響かもしれません。
乾燥地帯を原産とするこの植物は寒さに非常に弱く、20度～30度の温度が理想です。
15度を下回ると成長が緩慢になり、10度以下では休眠状態に。
冷たい季節は水の必要量も減少します。
冷気に注意！暖かい場所へ
室内であっても冬場は外の冷気が窓から伝わります。
「室内だから大丈夫」と安心せず、特に夜間はサンスベリアを窓から離し、1～2m程度の距離を保って暖かい場所に移動させることで、植物を寒さから守りましょう。
少々手間かもしれませんが、この一手間が大切です。
しわしわになったサンスベリア、どうやって元通りにする？
サンスベリアの葉がしわしわになった際の対応策を症状別に見ていきましょう。
まずは植物の状態をしっかりと観察し、次に行動に移すことが大切です。
- 葉がしわしわでもまだ立っている
- 葉が途中で折れてしわしわになっている
- 葉の根元が柔らかく、葉自体が倒れている
しわしわでも立っているサンスベリアへのアプローチ
サンスベリアがしわしわでもまだ自立している場合、主に「水不足」が原因であると考えられます。
春や秋の生長期間中は、土が完全に乾いたことを確認してから、たっぷりの水を与えます。
冬は、植物が休眠するため、水やりの頻度を減らし、最高気温が15度を超えるようになったら再開します。
室内が10度以上で温暖な場合は、表面の土が完全に乾いてから軽く水をあげてください。
折れ曲がってしわになる場合の対応策
折れ曲がってしわが入っている場合は、低温による凍傷や湿気による根腐れの可能性があります。
春から秋にかけての生長期は、土が完全に乾いてから水を与え、茶色く腐った部分は取り除いてください。
冬の休眠期間中は、室内が暖かければ水やりを控えめにし、10度以下であれば水やりをさらに控えることで対処します。
根腐れがひどい場合は、健康な葉を使って葉挿しで育て直せることもあります。
ふにゃふにゃと倒れた葉への対策
寒い時期でなくても、20度～30度の環境下で葉がふにゃふにゃになり倒れている場合は、水やりの過多が原因で根腐れが起きている可能性があります。
既に腐敗が進んでいる場合、葉はしわしわというより柔らかくなります。
腐った部分は除去し、残っている根元がまだ硬い場合は、水やりを控えて様子を見ることが重要です。
また、取り除いた葉がまだ硬い場合は葉挿しで再生させることが可能です。
しわしわを防ぐためのサンスベリアケアは？
サンスベリアを常にしわなしで保つ完璧な方法は残念ながら存在しません。
特に、日本のような寒い冬が来る地域では、サンスベリアにとって厳しい環境が訪れます。
冬になると、ただでさえしわが寄りやすくなる葉に無闇に水を与えるのは控えるべきです。
適切な水分管理が、サンスベリアの冬越しの秘訣です。
冬の寒さによる成長の停滞としわ対策
冬はサンスベリアの成長が停滞し、水分の吸収力が低下するため、自然と葉にしわが出やすくなります。
この時期に水やりを続けると、根腐れのリスクが高まります。
適度に水分を控え、葉にしわが出ても過剰に心配せず管理することが大切です。
しわの心配なしのサンスベリアを求めるなら「人工植物」
しわしわになる心配がなく、日々の世話も不要なサンスベリアがいいなら、人工植物が最適です。
一年中、その美しさを保つことができ、枯れることもないため、どんな場所でも清潔感を保ちつつ楽しむことができます。
土や水の必要がなく、虫の心配もないため、忙しい方にもおすすめです。
しわになることは問題？
サンスベリアの葉がしわになっても、それが即植物の健康に深刻な問題があるわけではありません。むしろ、葉が柔らかく腐敗するよりはましと考えられます。
低温になると、自然としわが出ることは、サンスベリアが自生している乾燥地帯の厳しい環境に適応するための一部です。
適切な水やりと環境管理に注意を払えば、しわは最小限に抑えられます。
しわを最小限に！サンスベリアのための水やりは？
サンスベリアの水やりは季節や環境に応じて変わりますが、共通するのは土の乾燥状態を確認することです。
水やりの基本「土が乾いたら」
水やりの最適なタイミングは土の乾き具合によって決まります。
具体的には、鉢を持ち上げてみた重さで判断するか、土を指で触って湿り気を確認するなどの方法があります。
水やりの手間を省くアイテム
毎回土の乾きをチェックするのはめんどうですね。
そんな時は、水やりチェッカーのような便利なガジェットを使用しましょう。
水やりチェッカーを土に挿しておくと、色の変化で水やりの必要性を教えてくれます。
サンスベリアの葉がしわしわに！原因と対策方法のまとめ
サンスベリアの葉がしわしわになる主要な原因と、それらに対する有効な対策を解説しました。
実際のところ、乾燥が原因であればタイミングよく水を与えることで容易に改善できますが、根腐れが原因の場合は対処が困難になることがあります。
特に冬場は、サンスベリアの水やりを控えめにし、過剰な乾燥や根腐れを防ぐことが大切です。
低温期は特に水やりに注意が必要で、春や秋は改善が見込める場合が多いです。
最終的には、植物の現状を正しく把握し、状況に応じた適切なケアを施すことが、しわしわのサンスベリアを元気にする鍵となります。
ぜひこの情報を参考に、美しいサンスベリアを維持してくださいね。
